光る!回る!唸る!コンバージ仮面ライダー ディスプレイスタンド

前回、飾ったamiiboによって再生される音楽が変化するamiiboオルゴールなるものを作ってみました。今回はその応用編です。amiiboではなく、食玩『CONVERGE KAMEN RIDER』を飾ると変身サウンドと主題歌が流れるディスプレイスタンドを作ってみました。

前回前々回とやってきた工作では、amiiboのNFCタグに含まれているUID情報を読みとって処理を分けていました。UIDはすべてのNFCタグに必ず含まれている情報なので、別にamiiboでないとできないワケではありません。NFCタグを持つものであれば何でもOKです。最近じゃドラゴンボールのカードダスにもNFCチップが内蔵されているようなので、そんなのでもOKです。カードを出すたびに遊戯王みたいなバトル演出をすることも、その気になれば可能かもしれません。

「どっちにしろNFC内蔵してないとダメじゃん!」と思われるかもしれませんが、ありがたいことに、こんな製品が売られています。

これを使えば、どんなものでもNFCに対応するようになります。お気に入りのフィギュアの底面にペタリと貼り付ければ、それでamiiboと同じようなことができるようになります。

ということで、今回は前回のamiiboオルゴールを、自分の好きな仮面ライダーの食玩フィギュア『CONVERGE KAMEN RIDER』にも対応させてみようと思います。『CONVERGE KAMEN RIDER』は、こちらにも記載されているとおり、『手に取ったとき、脳裏に主題歌が流れるかどうか』をキーワードに開発されたものだそうです。じゃあ、実際に流してやろうではないかと。

 

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基本的にフィギュアと先に紹介したNFCタグがあればOKですが、ここではオマケで電子部品屋さんで偶然見つけた「NFCリーダーに近づけると発光するLED」もくっつけてみます。

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こんな風にNFCタグの粘着面の上に乗せて、

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フィギュアの台座の底面に貼り付ければ、

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NFC対応フィギュアの出来上がり。今回は手持ちのライジングマイティを使用しています。ちなみに『クウガ』は私にとって不動の一位で好きなライダーです。最近Blu-rayボックスでまた最初から見ていっていますが、超古代語翻訳されたゴウラムのセリフ(←「参りましょう!」とか「ご無事ですか?」とか)が可愛くて悶えています。

 

さて、あとは前に作ったamiiboオルゴールに、貼り付けたNFCタグのUIDで分ける処理を記述して、WaveシールドのSDカードにクウガのOP/ED曲を入れてやればOKなのですが、それだけだとあまり応用っぽくないので、「クウガのフィギュアを認識した時に変身サウンドを鳴らす」という機能を追加してやることにしました。実はこの機能を追加するのにうってつけのアイテムがあります。

 

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『仮面ライダーW』をやっていた頃にオモチャや食玩、ガシャポンで展開されていた『ガイアメモリ』です。過去にArduinoやRaspberry Piで遊んでみたことがあるので、興味があればご参照ください。

こんなんもやってましたね。懐かしい。

ちなみに今ではガイアメモリは市場に出ていませんが、メルカリとかで出品されていることもしばしばあるので、必要になった場合はそちらで手に入れるのが良いかと思います。私も写真のメモリはメルカリで購入しました。

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早速分解。裏のネジを外すだけで簡単に外れます。

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 今回使ったメモリの基板は、後期のメモリであるせいか、だいぶコンパクトでシンプルになっています。ありがたい。

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裏面。

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 半田を溶かしてコードを全部外した状態。今回のタイプのメモリはまた元のメモリの形に簡単に戻せそうで良いですね。

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接続用のソケットを半田付けして、

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前回作ったamiiboオルゴールの隙間に何とか押し込みました。

 

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元がamiibo用なのでディスプレイスタンドがゲームボーイ風ですが、これはまあ仕方がないということで。ライジングマイティということで、LEDリングの発光は黄色(金色)にしています。また、NFCタグに貼り付けた「NFCリーダーに近づけると発光するLED」も赤く発光していることがわかると思います。

実際の動作については、この記事の冒頭の動画をご確認ください。クウガを認識すると、ガイアメモリの『クウガ!』の音声に続いて、変身サウンドが鳴るようになっています。楽曲は、『仮面ライダークウガ 音楽集1』から以下の3曲を選択しました。

  1. 仮面ライダークウガ!(TVサイズ)
  2. 激闘
  3. 青空になる(TVサイズ)

個人的にはなかなかアツイものができたなあと、完全に自己満足しております。他のライダーにも対応させたいけれど、手持ちのガイアメモリやサントラがないので、それはまたの機会ということで。

 

ちなみに、今回は主題歌の再生や曲番号の表示までやってしまっているので筐体がでかくなってしまっていますが、LED発光やガイアメモリの音声再生だけを使うようにすれば、もっとコンパクトに仕上げることもできると思います。

また、今回はNFCタグを食玩フィギュアに貼ってしまいましたが、例えば思い出の写真の裏に貼ってそれをかざすと思い出の曲が。。。とかなんとか、オシャレな使い方もできるかもしれませんね。