型取りでフルボトルのマスタープレートをつくる 〜前編〜

th_fullbottle_master_60

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

さて、以前の取り組みでせっかく型取りの技術を身につけましたので、もう少し型取りで遊んでみたいと思います。

昨年(2017年)12月に発売された、『DXメダル&友情フルボトルセット』

これは、玩具改造大好き人間からすると、大変重要なフルボトルのセットになっています。

どういうことかと言いますと、

th_fullbottle_master_1

th_fullbottle_master_2

まず、友情フルボトル(写真右)。ちょっと見辛いですが、すべての認識ピンが埋まっています。つまり、任意のピンを切り落とすことによって、ビルドドライバーには別のフルボトルとして認識させることができます。つまり、友情フルボトルは、自身を含めて全部で81種類のフルボトルに変化しうるボトル、ということになります。

一方、メダルフルボトル(写真左)。こちらは、全ての認識ピンが埋まっている訳ではありませんが、よく見ると友情フルボトルとはまた違った傾向の並び方をしていることがわかります。友情フルボトルは向かって一番右側の4つのピンが少し上にずれているのに対し、メダルフルボトルは向かって一番左側の4つのピンが少し上にずれています。つまり、このメダルフルボトルは、友情フルボトルで再現できる81種類のフルボトルとはまた別系統の存在(=友情フルボトルのピン切り落としでは再現できない)、ということになります。したがって、このメダルフルボトルの系統にも、友情フルボトルのようにすべての認識ピンが埋まったフルボトルが存在すれば、それは友情フルボトルで再現できる81種類とは別の81種類に化けうるフルボトル、ということになります。そしてそれは、メダルフルボトルの認識ピンの欠けている部分を自分で埋めることによって作成することができてしまいます(※同じことは友情フルボトルにも言えますが、やっぱりそれは面倒なので。。。)

このあたりの解析については、サイト『特撮玩具好きの部屋』のクレーンの丈様がかなり早い段階で明らかにしてくださっています。興味のある方は、こちらこちらをご参照ください。ただし、ビルドドライバーに対応している全てのフルボトルの存在が明らかになってしまいますので、閲覧は自己責任でお願い致します(特に後者のページ)。ここでは、できるだけネタバレを回避しながら記述していきます。

 

さて、そんなわけで友情フルボトルとメダルフルボトル(に、細工したもの)があれば、理屈上ではすべてのフルボトルの音声を再生できることになりますが、そのためにいちいち友情ボトルとメダルフルボトルを入手したり、メダルフルボトルに細工をするのは大変面倒です。

ということで、以前の取り組みで身につけた型取りで、認識ピンのプレート部分だけを複製することにします。これなら、わざわざ友情&メダルフルボトルを何個も手に入れなくても、プレート部分だけを交換することで、任意の音声を再生できるようになります。

なお、このアイデアは、先にご紹介したのクレーンの丈様が、私が以前書いた記事にコメントで教えてくださったものです。私も似たようなアイデアとして、3Dプリンタで任意のプレートを作る方法を考えていたのですが、教えて頂いたアイデアの方が手軽でスマートですので、こちらの方法を採用することにします。

 

それでは早速型取り開始…といきたいところなのですが、ここから書くと記事がだいぶ長くなってしまいそうですので、ちょっと短いですがここで一旦区切ります。具体的な手順については来週、再来週に公開予定です。