3Dプリンタの造形物(フルボトル専用発光台座ケース)を型取り・複製する 〜準備編〜

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以前に作成した『(仮面ライダービルド)フルボトル専用発光台座』。作った当初は全然注目されていなかったのですが、玩具レビュアーのショウカイジャー様にご紹介頂いたこともあって(というか、ほとんどそのおかげで)、とてもたくさんの方々から「作ってください!」というお声を頂きました。… すごいなあ、ユーチューバー。

ともあれ、自分がやっていることに価値を感じてくださる方(=お金を払ってもよいと言ってくださる方)がたくさんいることを知ることができたのは、本当に嬉しいです。ありがとうございます。

ということで、「さー、オジサン頑張って作っちゃうぞー!」と張り切って、せっせと手作業で作り始めたわけですが、改めて何個作らなきゃいけないかをちょっと確認してみますと。。。

 

 

171セット。(※2017/11/18現在)

 

 

えーと、1セット2個で販売だから。。。

 

 

計342個。

 

 

 

無 理 。

 

 

 

いや、無理じゃない無理じゃない。できることはできる。ただ、あまりにも時間がかかり過ぎます。毎日これの生産に費やせるならまだしも、一応私、本業はフルタイム勤務のサラリーマンエンジニアです。平日の内で趣味に割り当てられる時間は1〜2時間もとれれば良い方です。これだと一日でたかだか1個か2個しか作れません。

「休日頑張れば良いじゃない」と思われるかもしれませんが、休日は自分の子供(1歳児)の相手をしなくてはいけないので全然時間がなく、また実は休日にどんなに頑張っても、今のままだと一日で10個生産するのがやっとです。

上記の制約がどこから来ているかというと、3Dプリンタを使ったケースの造形です。これが、1個作るのに約1時間半かかります。3Dプリンタは普通の紙のプリンタみたいに放っておけば勝手にどんどん刷りあがるようなものではなく、1回プリントが終わるたびに、台からの造形物の取り外し、エクストルーダ(ノズル)のクリーニング、再加熱、ネジの締め直しなどの作業が発生します。結局、ケース1個完成させるのに1時間45分ぐらいかかってしまうことになります(なお、発光ユニットの方は15分もあれば1つ作れます)。

このままだと、せっかく依頼をしてくださった皆様に発光台座をお届けできるのが随分先になってしまいます。なんとか生産効率を上げる方法はないかなあと思っていたところで、お客様の中のお一人から気になる質問がございました。

 

「型取りしてもいいですか?」

 

型取り。読んで字の如く、型をとること。確かに、型が作れれば、ケースの複製は容易になりそうな気がします。でも、そんなことが個人レベルで可能なんでしょうか。とりあえずOKさせて頂きましたが、それが私にもできるようになれば、、生産効率を大きく上げることができるかもしれません。

 

調べてみると、3Dプリンタで作ったものを型取りするというのは普通にあるようです。以下の記事がとても参考になりました。

これは、やってみる価値はありそうです。うまくいけば発光台座を早く皆様にお届けできるようになりますし、また試した結果、やっぱり3Dプリンタで作ったものの方が出来が良いということになったとしても、最悪3Dプリンタが壊れてしまったときのバックアップ手段として使えます。今回の発光台座の量産で懸念しているのは、私の作業時間の確保が第一ですが、次に、私の持っている個人用3Dプリンタがこの大量生産に耐えきれるか、というところです。実際、量産中に3Dプリンタが一回故障してしまいましたが、この時は自力で部品交換することで何とか事なきを得ました。しかし、今後、自力では修理不可なぐらいまで壊れてしまう可能性というのは、決して低くはないと思います。

 

ということで、型取りにいざトライするべく、上記の二つの記事を参考に、必要そうなものを準備してみました。

まずは型の素材となるシリコン。硬化剤+スポイトつき。

型となるシリコンを剥がしやすくするための液体。

上記の液体を粘土やシリコンに塗布するための筆。

シリコン型の外枠をつくるためのブロック。

シリコン型を作る際に造形物を固定する粘土。

実際の複製物の素材となるレジン。

レジン(樹脂)に色付けするための塗料。

上記の塗料をとるためのスポイト。

シリコンやレジンを計るための計量器。

 

これに、近所のドラッグストアや100均で買ってきた紙コップ(シリコンやレジンを入れる用)、竹串(複数本まとめて液体の掻き混ぜ用、割り箸とかでも可)、輪ゴム(シリコン型を密着させる用)を加えて、とりあえず準備完了です。

準備だけで結構長くなってしまいましたので、実際の作業記録は次回以降にさせて頂きます。フルボトル専用発光台座の生産作業が最優先(※)なので、いつ頃更新できるかは未定ですが。。。

 

(※)とりあえず今は、3Dプリンタで出力したバージョンで、日々出来上がったものを、お問い合わせ頂いた順にお届けしています。「依頼したけどまだ届いてないよ」と言う方がまだたくさんおられるかと思いますが、どうか、長い目で見守って頂けますと幸いです。時間はかかってしまいますが、引き受けた以上は必ずお届け致します。


「3Dプリンタの造形物(フルボトル専用発光台座ケース)を型取り・複製する 〜準備編〜」への5件のフィードバック

  1. 毎日の作業おつかれさまです。
    そのくらいの年齢のお子さんは目が離せないから大変ですよね。私も同じように夜か早朝の数時間しか趣味の時間が取れません( ´Д`)=3
    レジン複製いいですね。私の環境では匂いでNG食らいそうで試せそうにないので記事の更新を楽しみにしています。
    それと前に何かの記事で読んだのですがレジンアレルギーというのがあるらしいので一度調べてみるのがいいかと思います。

    1. かっぱ次郎 様

      コメント頂きありがとうございます。おっしゃるとおり、シリコンやらレジンやらが化学反応起こしまくりで、作業中は終始化学薬品の匂いがしっぱなしでした。。。

      現時点での結果を先に簡単に述べてしまいますと、形としてはなかなか精度が高いものが出来上がるのですが、着色をどうしよう、というところでまだ適切な解が見つけられていません。
      また、おっしゃるとおりレジンの安全面の話もありますので、自分の中では、まだ配布するのはちょっとやめておいた方がいいかな、という認識です。特に、フルボトルは主にお子様が遊ぶためのものですので。
      ただ、私自身が私のフルボトルのためにレジンを作って複製する分には問題はないので、自分のために、レジン複製のやり方をここで身につけておこうと思います。そうすれば、3Dプリンタへの負荷も減らしてあげられますので。

  2. お久しぶりです^^
    最近、モモタロスフルボトルの改造をしたのですが、
    本体をクリアレジンで複製したら、
    透明化ができるかな??と 色々模索している所でした^^

    また、来週発売される「友情&メダルフルボトルセット」
    こちらの「友情フルボトル」の識別ピンが、
    全ての突起がON状態のパターンですので、
    これを、複製しておけば、任意の部分を切り落とす事で、
    右パターンの81種類全てを再現可能です^^

    ちなみに、メダルは左パターンですので、
    欠けてる部分を一時的に補完して、型取りすると、
    更に残り81パターンも…w

    1. 丈 様

      ご無沙汰しております! モモタロスフルボトル、私はまだ入手できていないのですが(今からでも手に入れられるか。。。)、確かにクリアレジンで複製するというのはいいアイデアですね!
      そして、友情フルボトルとメダルフルボトルをテンプレートにするというアイデアはさらに素晴らしいです! 私は「ベースとなる3Dデータを作っておいて、必要なピンの箇所だけ隆起させてから3Dプリントする」という発想しかもっていなかったので。。。確かに、仰るとおり、全ピンが揃った状態のものをつくって切り落とすやり方の方が、遥かに手間が少なくてスマートですね◎

      ちょっと、お配りするための発光台座の複製にはこのレジン方式はあんまり向いてなさそうなのですが、せっかく身につけた技術なので、自分が楽しむために認識プレートをレジンで複製するのは大いにやってみたいと思います!時間ができれば(笑)!

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