ガシャットのマリオをハイパームテキにする(マリオガシャットの手直し)

th_mario_refine_20

『エグゼイド』が始まって一ヶ月ぐらい(2016/11)の頃に作成した、オリジナルの『スーパーマリオブラザーズガシャット』。これのパワーアップ系の音声(レベル3やキメワザ)にはスターの音声を使用しているのですが、これを作った当時は、まさかエグゼイドの最終フォームがハイパームテキ(←マリオのスターイメージ)になるなんてことは全く想像していませんでした。偶然にも、近しいものを作ってしまっていたことになります。

「これは是が非でも共演させて、マリオを無敵にしなければ!」と思って、早速ハイパームテキガシャットを買ってきて組み合わせてみたのですが。。。ハイバームテキの金色の発光が全然見えないというとても残念な結果に。

th_mario-gashat-12

それもそのハズで、当時はまだシャカリキスポーツガシャットしか売っていなかったので、やむなくこれをベースに作ったのですが、シャカリキスポーツは基本的にパワーアップ系のガシャットなんで、写真のように白が全面的にプリントされているのです。ライダー系のガシャットであれば、白が少なめで、ゲーマドライバーに挿したときにパワーアップ系のガシャットの発光がよく見えるようになっているのですね。

残念なまま諦めても良かったのですが、マリオガシャットも作ってから結構時が経ってちょっとボロが出ていたので、手直しがてら、上記を含め気になっていたところをリファインすることにしました。あれからオリジナルガシャットを作る人も増えて素材を提供してくれる方が出て来たり、安く済む食玩版が出たりと、色々やりやすくなったことですし。

まず、簡単なところから。ガシャットの背表紙(?)のラベルです。

th_mario-gashat-16

これが最初に作ったときの状態です。「透明ラベルに白文字を印刷したいのにできない!」(←通常、家庭用プリンタで透明ラベルに白を印刷することは不可能)となった結果、やむなくグレー文字を透明ラベルに印刷してごまかしてしまっていました。

th_mario_refine_16

ここを今回、綺麗に白文字ラベルに貼り替えることができました。

th_mario_refine_22

やり方は簡単で、透明じゃなくて白のラベルにガシャット本体と同じ背景色を設定し、それから中を白抜き文字にすれば良かったんですね。『スマッシュブラザーズガシャット』のときにこのやり方に気づいたので、スマブラガシャットの方は初めからこの方法で処理しています。

 

次に、ガシャット本体のラベルです。

th_mario-gashat-13

これが最初に作ったときのラベルです。シャカリキスポーツの外枠を切り取って上から貼り付けただけなので、本来は下の方にあるはずのアイコンがありません。

th_mario_refine_15

今回、芳乃ヤマト様が作られていた枠素材をお借りすることができましたので、初めから枠ありの状態でラベルをプリントすることができました。下の方にあるアイコンもバッチリ再現されています。ありがとうございます。

 

それから、当時苦労した、クリアパーツの処理です。

th_mario-gashat-11

ご覧のとおり、全体的に白っぽいです。これは、シャカリキスポーツの白プリントを、無理やり除光液で溶かして消したからです。このやり方だと、クリアパーツが変色してしまって、こういうことになります。

この部分についてはあれから色々試行錯誤して、最終的に食玩版ガシャット+うすめ液を使うことで落ち着きました。

th_mario_refine_1

これは食玩版のバンバンシューティングです。この面を、うすめ液を染み込ませた柔らかい布で拭いてあげると。。。

th_mario_refine_2

こんな感じで、クリアパーツの変色なしで綺麗にプリントが落ちます。

th_mario_refine_5

スナイプの跡が残ってしまうのはご愛嬌です。

th_mario_refine_14

ということで、ライダー系とパワーアップ系の2パターンで作ってみました。マリオガシャットを主に変身用途で使う場合には前者、主にパワーアップ用途で使う場合には後者を使います。基本的には後者の方が見栄えが良くて好きなのですが、やっぱりこの状態だとハイパームテキと組み合わせたときに後ろの発光が見辛いので、ライダー系の方も作っておきました。

ライダー系の方は、白色ラベルに印刷したドット絵スーパーマリオを貼り付けています。

一方、パワーアップ系の方は、透明ラベルに印刷したドット絵スーパーマリオを3枚重ねて貼り付けています。

別に白色ラベルでも良かったんですが、こっちの方がなんかカッコいいかなあと。

th_mario_refine_11

透明ラベルは一枚だけだと、こんな感じで強い光を当てるとかなり見辛くなってしまうので、何枚か重ねることで多少透明度を下げるようにしています。

ちなみに、先に少し話したとおり、通常の家庭用プリンタでは、透明ラベルに白色を印刷することはできません。しかし、本来のガシャットはみんな白イラストです。そこで、なんとか白ラベルを切り貼りして、白いマリオを作ってみたりもしたのですが。。。

th_mario_refine_6

何だか残念な感じになったので、採用は見送りました。

なお、今回貼り付けているドット絵は、ドット絵エディタを使って自分で作成しています。私は絵は描けませんが、ファミコン時代のシンプルなドット絵なら、数えて打てばいいだけなので何とかなります。

ドット絵は、最初はチビマリオでしたが、今回はスーパーマリオにしておきました。当時は一番有名であろう姿を重視してチビマリオにしましたが、やっぱりスーパーマリオの方がレベル2感があると思うので。

 

今回、中のプログラムや配線についてはいじっていません。ちょっと取れかかっていた配線をハンダづけし直して、ホットボンドで補強したぐらいです。相変わらず、たまに音声が鳴らなかったりと、安定性については課題ありです。この問題については、一つご紹介しておきたいことがあるので、最後にまた改めてお話します。

 

では、無事にマリオガシャットの手直しも済んだことですので、早速マリオをハイパームテキにしてみましょう。

 

うーん、「8ビットアクションゲーム」として見ればとてもしっくりきますが、「マリオ」として見ようとすると、やっぱり違和感はありますね。ハイパームテキの音声を聞いて「マリオのスターじゃん!」と思った方は多いと思いますが、実はマリオのスターの音とは結構違っていて、皆(30代以上?)がぼんやりとイメージする、「マリオのようないろんな8ビットアクションゲームに出てくる無敵の効果音」の最大公約数(?)のような音をうまく作っているような印象です。

 

このマリオのガシャットは、パワーアップアイテムとして使うとスターの効果音(元はボーナスステージを意識したものですが)が流れるので、ほぼほぼハイパームテキと似たような効果になると思われます。ということで、おそらく今このガシャットを使うのに最もふさわしいと思われる、新檀 黎斗さんに使っていただこうと思います。

 

最後に1UPしますので、このガシャットを使い続ければ神は事実上不滅です。このガシャットを作ったときは、まさかゲンムが残機制になるなんてことは全く想像もしていませんでした。。。

 

さて、最後に。

オリジナルガシャットの作り方は一応は公開していて、何度か作り方についてのお問い合わせはいただいたこともあるのですが、最終的に完成まで辿り着けたというご報告はこれまで頂けませんでした。が、ついに、別のオリジナルガシャットを作り上げたという方が現れましたので、ご紹介させていただきます。

私の作り方をベースにはされているようですが、要所要所で素晴らしいアップグレードが施されています。各部品の収納の仕方も見事ですが、何より、私のガシャットの一番の弱点である「スイッチ部分の認識の不安定さ」を、元のガシャットの基板をそのまま流用して解決しているのがすばらしいです。自分がこの発想に辿り着けなかったのが、とても悔しいです。

もう『エグゼイド』も終盤ですが、もしも今からでもオリジナルガシャットを作ってみたいという物好きな方がおられましたら、私のこちらのページの他、上記のサイトも参照しながら作成してみると良いと思います。