Pebble Time Steel レビュー その2 アプリ編

前回Pebble Timeを使い始めて、早々に日本語化が必要と判断いたしましたので、早速日本語化します。それから、一週間使ってみた感想とかアプリのレビューとかを諸々。

Pebble Time (Steel)の日本語化については、自分がここで語らずとも、以下の方々が丁寧に説明してくださっているので、そちらを参考にされた方がよいかと思います。

上記が一般的な方法で、自分もそれに従ったのですが、少し変わった方法もあるようですね。

上記の後半の方に記載されている内容です。こちらは有料になる代わりに、もう少し好みに合わせた日本語設定ができるようなので、気が向いたらやってみるかもしれません。

自分は普段はiPhone使いで、一応諸々の検証用に初代Nexus 7を持っていたので、それを使って日本語化しました(←日本語化にはAndroid端末が必要です)。しかし久々にNexus 7を起動してAndroid 5系にアップデートしたら、動作が恐ろしく重い … ハードスペック的にそろそろ限界なのかしら。そろそろ新しい検証用端末が欲しいところです。FREETELのSAMURAI MIYABIあたりに期待しているのですが、なかなか出てこないなあ …

 

ちょっと脱線しましたが、これでめでたく日本語化できました。

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SNS系の通知はバッチリです。一部表示されない文字がありますが、メジャーな絵文字とかなら、簡略化したものを表示してくれます。ちなみに、LINEでスタンプが送られてきた場合は、スタンプが表示されるのではなく、「◯◯がスタンプを送信しました」という文字列が表示されます。

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前回がっかりだった音楽表示もちゃんと日本語化されています。ただ、微妙に文字が切れてしまっているのが残念。

 

さてさて、これで随分使いやすくなったところで、一週間ほど使ってみた上でのアプリの簡単なレビューでも。

 

Watchfaces

いろいろ時計表示を切り替えられるのがスマートウォッチの一つの売りだと思います。自分は最初「そんな頻繁に変える必要あるかね、面倒なだけじゃないかね」と思っていたのですが、これが実際にやってみると、盤面を切り替えることが習慣化しつつあるという、自分でもちょっとビックリするようなことになっています。

今自分は日や時間帯に応じて、以下の4つを使い分けています。

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Metro 8

朝の通勤時。ちょっと明るく前向きな感じで。

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xTime

会社に着いてからはこれ。あんまりカッコ良くはないですが、実用性重視で。

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Beam Up

仕事が終わって家に帰るときはこれ。ちょっと落ち着いた感じで。

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Mario Time

そして休日はコレ。

なんというか、時計表示を切り替えることで、自分の中で仕事モードとプライベートモードの切り替えをはっきりさせているような感じです。

盤面表示の切り替えは他のスマートウォッチでももちろんできるんですが、Pebble Timeの場合、常に盤面が表示されているというのが、他との大きい違いです(他は電力消費を抑えるため、基本的に盤面が表示されるは時間を見るときだけ)。必然的に、自分も他人も盤面を目にすることが多くなるので、気に入ったものが見つかったときに、より楽しめるのだと思います。

自分はこんな感じで頻繁に切り替えるので、ショートカット(本体右側面の上ボタンor下ボタン長押し)にはWatchfacesアプリを割り当てています。

ちなみに、電子ペーパー(メモリ液晶)のおかげで盤面の常時表示が実現できているのですが、その性質上、夜の帰宅路などの灯りの少ない場所では盤面がとても見づらくなります。左側面のボタンを押してバックライトを点灯させればよいだけなのですが、このちょっとした動作が意外と面倒です。

ということで、Pebble Time本体の設定で、DISPLAY→Motion EnabledをONにしておくのがオススメです。これを設定しておくと、腕をひねる動作をするとバックライトが点灯するようになります。ひねり方はこちらがわかりやすいです。結構大げさに捻らないと光らないので、誤動作することはあまりないと思われます。

 

Battery+

Pebble Time Steelは「一回の充電でMax10日もつぜ!」というのを一つの売りにしていると思うのですが、実際使ってみたところ、1日に10%ずつバッテリー残量が減っているようなので、確かに普通に使えば10日は持つようです。

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バッテリー残量はWatchfaceで確認できることも多いですが、Battery+アプリを使うと、写真のように、バッテリーの電力残量の推移を見える化することができます。

 

Big Calendar App

Pebble TimeにはデフォルトでCalendarアプリが入っていますが、個人的には「月間カレンダーをパッと見たい」ということが多いですので、別にこのアプリを入れて、ショートカットで起動するようにしています。

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ちなみに同じような月間カレンダーアプリとして”Color Calendar“というのもありまして、デザイン的にはそちらの方が好みなのですが、

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起動すると、なぜか月の名前が先月になります(9/5に表示しています)。上下に画面を遷移させて戻ってくると正しい表示になるのですが、なんだかイマイチ感が漂うので、今はBig Calendar Appを使っています。

 

Maps GPS

「これぞスマートウォッチ!」と言いたくなるのは、こういうアプリではないかと思います。有料(200〜300円ぐらいだったかな?)のコンパニオンアプリ(追加でスマホ本体にインストールするアプリ)が必要になります。

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ちょっと出先で試してみました。(iOSの)App Storeでは対応言語に日本語が含まれていませんが、おそらく画像データをそのままiPhoneからPebble Timeに転送しているのと思われるので、日本語も普通に表示されます。

写真のように、あとどれぐらい歩けば曲がればよいか、というのを時計上に表示してくれます。ただ、目的地までの全体像は把握しにくいので、使いこなすにはちょっと慣れが必要かもしれません。

 

Smartwatch+

カレンダーやら天気予報やらカメラ操作が可能になる、多機能アプリ。有料のコンパニオンアプリ(300〜400円ぐらいだったかな?)が必要です。

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コンパニオンアプリの方で、自分が使いたい機能だけをメニュー画面に表示するよう設定できます。

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こんな感じで表示されます。

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Pebble Timeのプリセットアプリ(”Music”)と違って音量操作ができませんが、プリセットアプリでは崩れていた日本語がちゃんと表示されています。

他の機能をいくつか簡単に紹介すると、天気予報では今日を含めた3日間の天気を表示してくれます。カメラはシャッターの遠隔操作が可能です(ボタンを押して3秒後に撮影、とかもOK)。カレンダーは月間じゃないので、自分は使っていないです。

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個人的に気に入ったのは、”HTTP Request”のメニューです。

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こんな感じで、コンパニオンアプリで飛ばしたいHTTPリクエストを設定しておけば、Pebble Timeの操作でHTTPリクエストを発行することができます。この機能、IoT(この場合はWoTと言ってもいいか)をやりたいときにはほぼ必須の機能なのですが、この機能を使いたいだけなら、以下で紹介する別アプリもオススメです。

 

URL Launcher

自分で設定したHTTPリクエストを投げるだけのシンプルなアプリです。無料で、コンパニオンアプリ不要なのが良いです。

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こんな感じで、複数のHTTPリクエストの設定が可能です。

このようなHTTPリクエストを投げるアプリを使うと、こんなことが簡単にできてしまうのです。

実用性はないのですが、こういうのって、何か夢がありますよね(自分だけ?)。音声制御ができるようになれば、ジャイアントロボっぽいこともできるようになるかもしれません。

 

ということで、Pebble Time Steelのレビューをお送りしました。この一週間使って思ったのが、Pebble Timeは能動的に楽しむことで、どんどん楽しくなるスマートウォッチだなーということです。自分からこれを使ってアレコレやろうとすると、とても楽しい。その気になれば自分でアプリ開発もできますし。Pebble Timeの「ちょっとチープな感じ」が、「自分がコイツをどうにかしてやろう」という気にさせてくれるのかもしれません。

逆に言えば、「この製品は私にどんな価値を提供してくれるのかね?」というスタンスで使うと、「なんだ、この程度のことしかできんのかね」となってしまうかもしれません。そういう方には、持っているだけでも満足感を与えてくれるApple Watchの方がよいのかも。