新婚旅行(ドイツ・スイス・フランス)4日目

さてさて旅行の折り返し、4日目です。この日はヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅であるユングフラウヨッホに向かい、午後はジュネーブに移動、そこからTGV(フランスの高速鉄道)に乗ってパリに向かいます。

 

ということで、いつものようにビュッフェ形式の朝食をとった後、バスでユングフラウ鉄道のLauterbrunnen駅へと向かいます。

 

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ヨーロッパはパンがおいしいです。

 

 

道中でちょいちょい目についたのですが、スイスでは気のせいか、日本車を目にすることが多いような。

 

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ホテルの前に止まっていた、HONDAのバイク。他にもSUZUKIやKAWASAKIも。バイクの方が多く見かけましたが、自動車でもHONDAとかを見たような気がします。

 

さて、Lauterbrunnen駅へと到着。ここからは寒いので、薄手ですがダウンジャケットを着用します。

 

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電車に乗って、まずは乗り継ぎ駅のクライネシャイデックを目指します。

 

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道中はこんな感じで、『世界の車窓から』のように景色を楽しみます。

 

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標高2000mぐらいまでは酪農が可能ということで、これぐらいの至近距離で動物の様子が見れたりもします。

 

およそ40分ぐらいで、乗り換え駅のクライネシャイデックに到着。

 

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ここでサクッとお約束の集合写真をとりまして、ユングフラウヨッホ駅の赤い電車に乗り込みます。

 

途中のEigergletscher駅を通過してからは、山の中のトンネルをひたすら進みます。

 

トンネルの中には二つの駅、Eigerwand駅とEismeer駅があります。どちらも似たようなつくりで、お手洗いと、外の風景を楽しむための大きな窓があります。

 

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こんな感じの風景が見えます。どちらの駅も5分ぐらい停車してくれます。

 

ちなみに、このユングフラウヨッホ駅を目指す車中ではいろんな言語の車内アナウンスが流れるのですが、日本人向けのアナウンスでは、アルプスの少女ハイジがオリジナル声優の声で語りかけてきました。これはどうやら、ユングフラウ鉄道の開通100周年記念サービスだったようで。ここを見ると2011〜2012年限定と書いてますが、2014/6時点でもハイジのアナウンスでした。

 

そしてついに終点、ユングフラウヨッホ駅に到着。

 

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標高3454m。富士山で言えば、8〜9合目あたりまでを電車で登ってきたイメージです。

 

さて、自分はここに到着するまえ、ユングフラウヨッホ駅を、小さな展望台以外に、特に何もないような場所をイメージしていました。2年弱ほど前に富士山に登ったとき、山頂であること意外に特に見るものもなく、今回もどちらかというと達成感を得るためだけに来るような場所なのかなあと思っていました。

 

ところがどっこい、ユングフラウヨッホは全く違いました。山の上にものすごく立派で整備された水族館のようなものがある、というイメージの方が近いかと思います。

 

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施設の全貌はこんな感じ。

 

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施設の中も、こんな感じでとても綺麗です。

 

さて、まずはスフィンクス展望台に向かいます。展望台は高さ3571mの位置で、駅についたところからさらに120mくらい上にありますので、施設内のスイス最速の高速エレベータに乗っていきます。わずか27秒で到達するそうです。

 

で、こちらが展望台から外に出た、テラスからの風景。

 

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富士山に登ったときも思いましたが、ここまで来ると雲が下になるんですね。多分ドラクエの天空城から見た風景はこんな感じなんだろうなあと思います。

 

ちなみにテラスの床はこんな感じ。

 

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ノイシュバンシュタインの橋に比べれば安心感がありますが、このテラスもやはり大変たくさんの観光客がおりますので、そこそこ怖いです。あと、当たり前ですが相当寒いです。

 

体が冷えてきたので、早々に施設内に戻ります。ここからは1時間弱のフリータイム。施設にはソリやボード、スキーのできるスペースもありますが、それをやっている時間はないので、それ以外のコーナーを見て回ります。

 

まずは高速エレベータを下りてすぐにある、アルパイン・センセーション。電車に乗るときにいただいた『ユングフラウ鉄道 乗車記念パスポート』によれば、「ビジュアルとサウンド、イルミネーションを駆使した新しいタイプの観光アトラクション」とのこと。ユングフラウ鉄道の歴史を、ちょっとしたテーマパークのアトラクション的に紹介する、といったような感じでしょうか。

 

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入口ではエーデルワイス型のライトをバックに、なかなかファンキーなシカ(トナカイ?)が出迎えてくれます。

 

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「今何時?」

 

中に入るとさらに前衛的なシカ(トナカイ?)が。

 

その先は動く歩道に乗って、いかにしてユングフラウ鉄道のトンネルがつくられたか、などなどを見学。

 

アルパイン・センセーションを抜けると、今度は『アイス・パレス』の入口があります。文字通り、氷の宮殿です。

 

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ご覧の通り、壁も床も氷です。なので、中が寒いからと言って、足早に出口を目指すと大変危ないです(滑るだけでなく、高度が高度なので下手すれば高山病になることも)。

 

 

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中にはこんな感じの氷の彫刻や、

 

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色々氷漬けにされたものが飾られています。でもあんまりじっくり見てると体が冷えて仕方がないので、可能な限り早めに宮殿は脱出しました。

 

宮殿を抜けて少し進むと、駅から入ってきたスタート地点に戻ります。ちょうど施設を一周したような感じ。ここにはお土産屋さんや飲食店があるので、余った時間にここでお買い物。

 

なお、ここには日本の旧型の赤い郵便ポストがあり、お土産さんでポストカードと切手を買って投函すると、ユングフラウヨッホの消印のついたハガキを送ることができます。住所の書き方は日本語でOK(念のため、”JAPAN”だけは英語で書いておいた方が安全)。僕らが旅行を終えて日本に帰ってきた翌日には届いていたので、一週間もあれば届きそうです。

 

さてさて、ユングフラウヨッホの訪問を終えて、再びユングフラウ鉄道に乗って乗り換え駅(クライネシャイデック)まで戻ります。ちなみに、帰りは途中の二駅(Eigerwand駅&Eismeer駅)には止まりませんでした。

 

帰りの車中では、車掌さんから無料でチョコレートを4ついただいてしまいました。

 

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この夏(2014年)にチョコレートブランドの”リンツ LINDT”がユングフラウヨッホに新しく店をオープンするらしいので、おそらくそのプロモーションだと思います。

 

そして、クライネシャイデック駅に到着。昼食をとるためにレストランに向かいます。

 

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レストランの前に置いてあった看板。なにゆえ辛ラーメン(韓国のカップラーメン)と(いささか古めの)萌え絵のコンビネーションになっているのかは謎。

 

さてさて、昼食なのですが、実は我々はあまり昼食をとる時間がありません。

 

話は朝一のバス移動中に遡ります。そこで添乗員の菅野さん(親戚風)から告げられたのは、生まれも育ちも日本の自分には全く想像出来なかったアクシデント。

 

この日の我々の予定は、ユングフラウヨッホ訪問後、バスでジュネーブに移動、そこから高速鉄道TGVでパリへ移動、となっていたのですが、なんと、我々のツアー日程のちょうど一週間前にフランスの国鉄がストライキを始めてしまい、我々が乗る予定だった電車が高確率で運休になる見込みとのこと。ボ、ボンジュール!(意味不明)

 

 なんでも、ドイツは比較的気質が日本に近い(比較的物事をキチっと進める)のに対し、フランスはとにかく対応が適当かつ遅く、また自己主張が激しいのだとか(添乗員の菅野さん(親戚風)いわく)。なので、ストライキも言うてるだけでなく、本当にやってしまいます。

 

ということで、ベテラン添乗員の菅野さん(親戚風)の判断により、運休の予定のない一本前の電車に乗れるようにするため、全体的にスケジュールの各行程を詰めていくことになっていたのです。なので、レストランの昼食ものんびりしている暇はありません。さっさと食べて出発です。

 

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現時点でツアー最高ボリュームの昼食が登場。おまけにやはり付け合わせはポテト(5連続目)。うーん、ドイツのソーセージは大変美味しいのですが、流石にそろそろちょっとつらくなってきた。。。美味しかったし、全部食べましたけれども。ちなみにデザートはプリン。さすが酪農国家。

 

というわけで、なんとか早めに食事を終わらせて、再び電車に乗って、来た時とは反対側、山の向こうのGrund駅へ。ここからバスに乗って、ジュネーブへ。およそ240km、時間にして3時間半程度。

 

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ジュネーブ駅へ到着。時刻はおよそ18時。2日目のドイツからここに至るまで、ずーっと大自然の中を移動してきたものですから、久々に都会に来たなあという感じです。

 

ここで、やはり予定していた電車が運休確定になっていたので、添乗員の菅野さん(親戚風)が現地のパートナー添乗員と共に、駅員さんに乗車の振替を交渉。が、駅員さんの対応は「もう満席だよ!」の一点張り。ボ、ボンソワール!(意味不明)

 

「仕方がないので、無理にでも乗ります」と菅野さん(親戚風)。郷に入っては郷に従え。目には目を、歯には歯を。右頬をぶたれたら左頬も差し出しなさい(違う)。つまり、相手が適当な対応をしてくるというのであれば、こちらも適当にやらせていただきます、ということ。どうやら、運休にする代わりに、一本前の電車に臨時車両をくっつけるとのことなので、そこに勝手に座りましょう、とのこと。

 

というわけで、おそらく臨時で増やしたと思われる車両に乗り込み、適当に席を確保。途中、駅員さんにチケットをチェックされることもなく。うーん、適当だ。途中でフランス人らしき人が添乗員の菅野さん(親戚風)に「お前らチケット持ってんのか!?」と聞いてきたときはちょっと焦りましたが、「持ってません」と正直に言うと、「俺もだ!(どーん)」と言ってきたので、本当に適当な国なんだと思います。ちなみに臨時車両の方はガラガラでした。全然満席じゃねえよ。

 

ジュネーブからパリまでおよそ3時間半。パリに着いてからだと遅くなるので、夕食は車中でお弁当。ツアーの方で、和食弁当を手配してくれていました。

 

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フランス製ですが、ちゃんと普通の和食でした。祝、脱ポテト。久しぶりに飲むお茶は大変ありがたかったです。

 

ということで、御飯を食べてちょっと仮眠をとったところで、パリに到着。

 

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フランスは日本のマンガ・アニメ文化が比較的よく受け入れられているからか、駅の広告にワンピースのルフィがいたり。

 

パリからは、バスでホテル『PULLMAN PARIS MONTPARNASSE』へ。ここは3泊することになるので、ツアーのプランでもここだけはAグレードのホテルを手配することになっていました(ちなみに他はBグレード。それでも充分綺麗で快適でしたけれども)。

 

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うん、とても綺麗で快適です。部屋もしっかりオートロック。エレベータも、自分の宿泊する予定のフロア以外には、基本的に降りられないようになっています(エレベータで階のボタンを押すためには、ボタンの下にあるカードリーダに自分の部屋のルームキーのカードをかざす必要があり、その部屋のある階のボタンしか反応してくれない)。これは、パリという場所を考えると、大変ありがたいです。何せパリは、観光客を狙ったスリ・盗難が大変多い国だそうなので。

 

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トイレもバッチリ、綺麗です。

 

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!?

 

何だろう。トイレの便器の真向かい、同じぐらいの高さのところに洗面台がある。他の夫婦の部屋にもあったので、これは何だったのかの議論をしましたが、吐く専用の洗面台なのか、それとも洗濯用の洗面台なのか、結局正体は不明のまま。

 

ということで、4日目の行程はこれにて終了。ストライキという予定外のことは起こりましたが、ちゃんとパリまで辿り着きました。こういうとき、個人旅行ではなくツアーにしておいて本当によかったなあと思います。おそらく個人だとストライキなんか想像もしていなかったし、そのアクシデントにどう対応すればいいか、テンパってしまっていたと思います。添乗員の菅野さん (親戚風)はとても頼りになる方でした。

 

明日は簡単にパリ市内を観光した後、ルーブル美術館へ。そして、午後はベルサイユへ向かいます。